因果関係が見えない21世紀型犯罪の予感
一部の報道によると(NTV・読売)、例のバスジャックの犯人が犯行の動機について「電波が命令した」との供述をしたようです。
以前からこのような犯行心理に関心を持っていますが、この種の謎めいた動機による事件が意外に多いのではないかと思います。マインドコントロールというよりも「マインド・オペレーション」つまり、本人に察知されることなく特定の人の行動を遠隔操縦する催眠暗示技術がすでに開発されていて、実際使われているような気がしてなりません。
仮にそうだとしても因果関係が特定できないので、表面的には「心の病気」などとして処理せざるを得ません。今回のバスジャック事件がそうだとは言いませんが、可能性として「ある」と私は思います。ここ数年、世間を騒がせた十代の犯罪はいずれも「真の動機」が十分解明されたとはいいがたい状況にあります。加害者の心の内部に起因するのか、外部、または社会的な病理としてとらえるべきなのかが明確ではありません。
旧ソ連では一時期このような事件が頻発し問題化したようです。アメリカでは例のガルフブリーズ6が不吉な予言をしていました。
核兵器などの高度な技術や金のかかる武器を持てない国や集団であっても、この種のいわゆるノン・リーサル・ウエポンであれば比較的容易に手中にできるわけで、テロリストなどが標的とする人物や国家の信用を傷つけたり、社会的混乱を仕掛ける目的で行使することもありえるでしょう。
軍事アナリストの小川和久氏が今回の犯人逮捕について危機管理の観点から「今後のテロ抑止効果のため、人質(乗客)に危害を加えた時点で犯人を直ちに狙撃すべきだった」とTVで主張されていました。私も同感ですが、そのような措置をとって犯人が死亡してしまった場合、事件は解決しても犯行の謎は解けません。その意味で今回生け捕りにしたことで、徹底的に「動機」を調べつつ更生を図ることができるはずです。
新宿のバス放火殺人事件(1980)では、犯人は「頭の中で電波が命令した」と供述、その後刑務所内で自殺しました。今回は犯人の身柄を慎重に確保し、通常の取り調べとは別に、更に特殊な視点から、ノンリーサルウエポン研究に携わった軍事専門家などが犯人の深層心理にまで踏み込み、動機の徹底解明を行う選択肢が検討されてもよいのでは、と思いました。
たぶん犯人自身も自分の行動の動機をよく理解できていないと思います。中学時代に「いじめ」にあったことが原因で社会に反感を持った、というような説明はいかにも「わかりやすい」が、それでは表面的、短絡的な見方だという気がします。
2000/05/10
またもや17歳、今度は「夢」が殺人指令
いや、これはもはや尋常とは思えない。今度は横浜市内で12日午前5時ごろ、電車(JR根岸線)の乗客(男性48歳)にハンマーで突然殴りかかり、殺人未遂でまたもや17歳の高校生が逮捕されました。被害者は幸い命をとりとめたようですが、その男子高校生は連休中に「だれかを殺せという夢を見たから」とその犯行の動機を供述したとのことです。県警大船署でさらに詳しい動機を調べているそうですが、真の動機を突き止めることができるのか、なにやら不気味ではあります。
2000/05/13
関連ファイルへ
サブメニュー戻る
|